2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『キャット・ピープルの呪い』(1944年)

"The Curse of Cat People" 監督G・V・フリッチ&ロバート・ワイズ 『キャット・ピープル』の続編とはいえ、これはジャンルの違う映画だと思う。前作の登場人物はほとんどそのままなのだけど、主人公に少女エイミー(アン・カーター)を据えたことで、子供…

『キャット・ピープル』(1942年)

"Cat People" 監督ジャック・ターナー。 人間とキスをしたり、怒ったりすると猫に変身してしまうというキャット・ピープルを演じるのはフランスの女優シモーヌ・シモン。やはりシモン演じるイリーナが、彼女の夫と恋愛関係にあるアリス(ジェーン・ランドル…

『カメラを持った男』(1929年)

"The Man with the Movie Camera" 監督ジガ・ヴェルトフ。 サイレントの実験映画。ただし、1996年の米国版DVDにはヴェルトフが残したメモをもとにしたサウンドトラックがついている。 まずはじめに以下のように宣言される。 この映画は、視覚的出来事による…

『ミルドレッド・ピアース』(1945年)

"Mildred Pierce" 監督マイケル・カーティス。 これは大傑作といってもいいかもしれない。 いきなり男が何発も銃で撃たれて「ミルドレッド…」と言い残して倒れる場面で始まる。これを見て『月光の女』(1940年)のベティ・デイヴィスが夫を撃ち殺すあのオー…

『私は殺される』(1948年)

"Sorry, Wrong Number" 監督アナトール・リトヴァク。 心臓病でベッドから動けない女が、混線した電話で、ある女に対する殺人計画を聞いてしまい、次第にその標的が自分自身であるということを知るサスペンス。もともとはラジオドラマであったものを映画に仕…

『潜行者』(1947年)

"Dark Passage" 監督デルマー・デイヴィス。 『脱出』(45年)、『三つ数えろ』(46年)に続くハンフリー・ボガートとローレン・バコールの共演作。ボギーが無実の妻殺しの罪をきせられ脱獄した男を、バコールがそれを助ける女を演じる。映画が始まってから…