2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『刺青一代』(1965年)

監督・鈴木清順。英語タイトル"Tattooed Life" これはいい。 昭和初年。同じ組の者を殺してしまっため、ヤクザの鉄(高橋英樹)は、弟の健次と満州へ逃げようとするが、旅費をだましとられ、日本海側のとある鉱山で働くことになる。鉄と芸術家肌の健次の対比…

『蜘蛛巣城』(1957年)

英語タイトル"Throne of Blood" 黒澤明版『マクベス』。全盛期の作品だが、能をモデルにしたような極めてフォルマリスティックな構成になっている。小熊英二氏が黒澤の白黒時代の作品は大衆の心情とシンクロしていたが、その後だんだん神話化していったとい…

『卑怯者の勲章』(1964年)

"The Americanization of Emily" 監督アーサー・ヒラー 「Controversial Classics Collection 」(Warner, 2005)の三本目。 恋愛映画と戦争風刺のブラックコメディをかけあわせたような映画。監督自身のコメントによると、当初は恋愛映画を撮る予定だったが、…

『ホテル・ルワンダ』(2004年)

監督 Terry George 1994年ルワンダ。対立しあうフツ族とツチ族の間に休戦協定が結ばれるが、何者かよってルワンダ大統領が殺され、フツ族によるツチ族大虐殺が始まる。首都キガリの一流ホテル「ミル・コリン」のマネージャーであるポールはフツ族だが、ツチ…

『野望の系列』(1962年)

"Advise and Consent"。監督オットー・プレミンジャー。 「Controversial Classics Collection 」(Warner, 2005)の二本目。 ワシントンを舞台にした政治映画。同名の小説が原作ということらしい。 大統領がヘンリー・フォンダ演じるルフィングウェルという人…

『暗黒街の美女』(1958年)

監督・鈴木清順。英語タイトル"Underworld Beauty"。 フィルム・ノワール調のヤクザ映画。ダイヤをめぐってプロットが展開するが、犯罪映画としてはいまいち煮え切らない。しかも物語の中心となるはずの「美女」が主人公のようにみえないし、そもそも美女に…

『座頭市あばれ火祭り』(1970年)

シリーズ第21作。監督・三隅研次 「Zatoichi - The Blind Swordsman DVD Collector's Edition Box」の4本目。英語タイトル"Zatoichi: The Festival of Fire"。 森雅之演じる盲目の大親分から出された殺害命令。仕組まれた祭りに向かって市は自ら飛び込んで…

『地球で最後のふたり』(2003年)

地球で最後のふたり プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2005/03/25メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (38件) を見る"Last Life in the Universe." 監督ペンエーグ・ラッタナルアーン(Pe…

『群衆の中の一つの顔』(1956年)

"A Face in the Crowd." 監督エリア・カザン。 1932年から62年までに作られた7本の問題作を集めた「Controversial Classics Collection 」(Warner, 2005)の第一本目。 これは一見の価値ある傑作ではないだろうか。 「群衆の中の一つの顔」という、民衆の声を…

新座頭市物語 笠間の血祭り (1973)

シリーズ第25作目。監督・安田公義。 「Zatoichi - The Blind Swordsman DVD Collector's Edition Box」の三本目。英語タイトル"Zatoichi's Conspiracy"。 市が故郷の笠間に20数年ぶりにもどってくるという設定。フツーに楽しめる映画になってる。しかし、ハ…

旅行からもどってきた。東海岸の都市に比べると、ルイジアナはつくづくなにもないところだなと思う。